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■50631 / 親記事)  因数分解
□投稿者/ ホワイトハウス 一般人(1回)-(2021/02/25(Thu) 18:21:49)
    xの4次式 x^4+(a^2+1)(a+2)x-(a+3/4)(a^2+1) が有理数係数の2次式の積に因数分解できるような整数aを全て求めよ。

    教えて下さい。よろしくお願いします。
引用返信/返信 [メール受信/OFF]

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■50632 / ResNo.1)  Re[1]: 因数分解
□投稿者/ らすかる 一般人(8回)-(2021/02/26(Fri) 14:39:24)
    2021/02/28(Sun) 12:27:32 編集(投稿者)

    「整数係数多項式が有理数の範囲で因数分解されれば、整数の範囲で因数分解される」
    という定理により
    x^4+(a^2+1)(a+2)x-(a+3/4)(a^2+1)が有理数係数の二次式の積に因数分解できる

    4x^4+4(a^2+1)(a+2)x-(4a+3)(a^2+1)が有理数係数の二次式の積に因数分解できる

    4x^4+4(a^2+1)(a+2)x-(4a+3)(a^2+1)が整数係数の二次式の積に因数分解できる
    となります。

    4x^4+4(a^2+1)(a+2)x-(4a+3)(a^2+1)=(4x^2+bx+c)(x^2+dx+e) (b,c,d,eは整数)
    とおいて右辺を展開すると
    4x^4+(b+4d)x^3+(c+4e+bd)x^2+(be+cd)x+ce
    b+4d=0, c+4e+bd=0からb=-4d, c=4d^2-4eなので代入して
    4x^4+4(a^2+1)(a+2)x-(4a+3)(a^2+1)=(4x^2-4dx+4d^2-4e)(x^2+dx+e)
    =4(x^2-dx+d^2-e)(x^2+dx+e)
    aが整数のとき、元の式の定数項 -(a+3/4)(a^2+1)は整数にならないが
    上記の分解では-e^2という整数になり矛盾するので不適。

    4x^4+4(a^2+1)(a+2)x-(4a+3)(a^2+1)=(2x^2+bx+c)(2x^2+dx+e) (b,c,d,eは整数)
    とおいて右辺を展開すると
    4x^4+2(b+d)x^3+(2c+2e+bd)x^2+(be+cd)x+ce
    2(b+d)=0, 2c+2e+bdからb=-d, c=d^2/2-e
    cは整数なのでdは偶数でなければならない。よってd=2f(fは整数)として
    4x^4+4(a^2+1)(a+2)x-(4a+3)(a^2+1)=(2x^2-2fx+2f^2-e)(2x^2+2fx+e)
    =4x^4+4f(f^2-e)x+e(2f^2-e)
    となるから
    4(a^2+1)(a+2)=4f(f^2-e), -(4a+3)(a^2+1)=e(2f^2-e)
    2式からeを消去して整理すると
    (f^2-a^2-1){(a^2+1)(a+2)^2+f^2(a^2+f^2+1)}=0
    (a^2+1)(a+2)^2+f^2(a^2+f^2+1)=0のときa=-2,f=0
    このとき-(4a+3)(a^2+1)=e(2f^2-e)からe^2=-25となり不適
    f^2-a^2-1=0のとき(f+a)(f-a)=1から解は(a,f)=(0,±1)となりa=0
    逆にa=0のとき(与式)=(x^2-x+3/2)(x^2+x-1/2)となり条件を満たす。
    よって条件を満たす整数aはa=0のみ。

引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50635 / ResNo.2)  Re[2]: 因数分解
□投稿者/ ホワイトハウス 一般人(2回)-(2021/02/28(Sun) 09:33:02)
    有難うございます。
    { }内が0ではないということはすぐに分かるのでしょうか?
    a=-2, f=0のとき0になって4x^4+25=4x^4-e^2となり不適当とはなりますが・・・
引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50636 / ResNo.3)  Re[3]: 因数分解
□投稿者/ らすかる 一般人(10回)-(2021/02/28(Sun) 12:28:01)
    ごめんなさい、何か勘違いして見落としていたようです。
    元の回答の「{ }内は正だから・・・」のあたりを修正しましたので
    再度見ていただけたらと思います。

引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50637 / ResNo.4)  Re[4]: 因数分解
□投稿者/ ホワイトハウス 一般人(3回)-(2021/03/03(Wed) 11:24:51)
    有難うございました。
    本当に大変参考になりました。
解決済み!
引用返信/返信 [メール受信/OFF]

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■50619 / 親記事)  カタラン数
□投稿者/ 冨士 一般人(1回)-(2021/02/12(Fri) 15:32:13)
    nを自然数とします。
    xy平面上で点Pが(0,0)を出発してx軸正の方へ1移動するかy軸正の方へ1移動するかを繰り返して(n,n)まで移動します。
    このような移動の方法は全部で2nCn通りあり、y≦xの部分だけを通っていく方法は2nCn/(n+1)通りあります。
    質問ですが、y≦xの部分だけを通っていく方法2nCn/(n+1)通りのうち点Pがy=x (0<x<n)に触れる回数が全部で何回なのか知りたいです。

    数学的にどう書くのがよいのかよく分からないのですが、y≦xの部分だけを通っていく2nCn/(n+1)通りのうち
    y=x (0<x<n)に触れる回数がk (k=0,1,2,...,n-1)回のものをa[k]通りとすると(Σ[k=0,n-1]a[k]=2nCn/(n+1) )、
    s[k]=Σ[k=0,n-1] k*a[k]
    の値、その求め方などが知りたいです。
    s[3]=4、s[4]=14などです。
    よろしくお願いします。
引用返信/返信 [メール受信/OFF]

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■50620 / ResNo.1)  Re[1]: カタラン数
□投稿者/ らすかる 一般人(5回)-(2021/02/12(Fri) 17:04:48)
    「s[k]=Σ[k=0,n-1] k*a[k]」は
    「s[n]=Σ[k=0,n-1] k*a[k]」の間違いですよね。

    f(n)=2nCn/(n+1)とすると
    例えばs[4]のとき
    (1,1)に触れる回数はf(1)×f(3)
    (2,2)に触れる回数はf(2)×f(2)
    (3,3)に触れる回数はf(3)×f(1)
    なので
    f(1)×f(3)+f(2)×f(2)+f(1)×f(3)=5×1+2×2+1×5=14
    のようになりますね。
    よって一般には
    s[n]=Σ[k=1〜n-1]f(k)f(n-k)=2・(2n)C(n-2)/n
    と表されます。

引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50621 / ResNo.2)  Re[2]: カタラン数
□投稿者/ 富士 一般人(1回)-(2021/02/12(Fri) 18:36:03)
    s[k]とs[n]間違えていました。失礼しました。

    たしかにこの方法で数えられそうです!全然気付きませんでした。
    シグマ計算についてはまだ確認できていませんが、ありがとうございます。

    もうひとつよろしいでしょうか。
    S[n]=Σ[k=0,n-1] 2^k * a[k]
    の求め方も教えてほしいです。
    自分で色々計算すると(2n-1)C(n-1)になりそうな気がするのですが、どう求めるのかは分かりません。
引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50622 / ResNo.3)  Re[3]: カタラン数
□投稿者/ らすかる 一般人(6回)-(2021/02/12(Fri) 22:13:04)
    経路の交差点に順に数字を書き込んでいって何通りか調べる方法で考えて、
    その方法でy=xに当たった時に2倍すればΣ[k=0〜n-1]2^k*a[k]が求まります。
    y=0の行はすべて1
    y=1の行は(1,1)が2、(2,1)が3、(3,1)が4、…のようになるのでx+1
    y=2の行は(2,1)の3の2倍に4,5,6,…を加えていけばよいので
    3×2+Σ[k=3〜x](k+1)=(x+1)(x+2)/2
    同様にy=3の行は(3+1)(3+2)/2×2+Σ[k=4〜x]{(k+1)(k+2)/2}=(x+1)(x+2)(x+3)/6
    y=4の行は(4+1)(4+2)(4+3)/6×2+Σ[k=5〜x]{(k+1)(k+2)(k+3)/6}=(x+1)(x+2)(x+3)(x+4)/24
    一般にy=kの行が(x+k)Ckとなりそうなので
    これを仮定してy=k+1の行を求めると
    ((k+1)+k)Ck×2+Σ[m=k+2〜x](m+k)Ck=(x+k+1)C(k+1)
    なのでy=nのとき(x+n)Cn
    S[n]はy=n-1のときのx=nの値なので
    S[n]=(2n-1)C(n-1)

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■50623 / ResNo.4)  Re[4]: カタラン数
□投稿者/ 富士 一般人(2回)-(2021/02/13(Sat) 09:57:19)
    ありがとうございました。
    とても説明が分かりやすかったです。
解決済み!
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■50499 / 親記事)  複素関数の部分分数分解
□投稿者/ Megumi 一般人(3回)-(2020/09/20(Sun) 13:09:52)
     実感数では
      1/(1-t^2)^2 = a/(1-t) + b/(1-t)^2 + c/(1+t) + d/(1+t)^2.

      1 = a(1-t)(1+t)^2 + b(1+t)^2 + c(1-t)^2(1+t) + d(1-t)^2
       = a(1+t-t^2-t^3) + b(1+2t+t^2) + c(1-t-t^2+t^3) + d(1-2t+t^2)
       = a + b + c + d + (a+2b-c-2d)t + (-a+b-c+d)t^2 + (-a+c)t^3.
      a + b + c + d = 1.
      a + 2b - c - 2d = 0.
      - a + b - c + d = 0.
      -a + c = 0.
      ∴a = b = c = d = 1/4.

     これにならって
      1/(z^2+1) = 1/(z+√2i)(z-√2i) = α/(z+√2i) + β(z-√2i)
      1 = α(z-√2i) + β(z+√2i)
       = αz + βz - α√2i + β√2i
       = z(α+β) - √2i(α-β)
      α+β = 0
      α-β = -1/√2i
      2α = 1/√2i.  α = 1/2√2i.  β = -1/2√2i
      ∴α/(z+√2i) + β(z-√2i) = 1/2√2i( 1/(z+√2i) - 1/(z-√2i) )
    とやったのですが、これでいいのでしょうか?

引用返信/返信 [メール受信/OFF]

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■50501 / ResNo.1)  Re[1]: 複素関数の部分分数分解
□投稿者/ らすかる 一般人(15回)-(2020/09/20(Sun) 20:06:43)
    (z+(√2)i)(z-(√2)i)=z^2+2≠z^2+1ですから先頭行が正しくありません。
引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50502 / ResNo.2)  Re[2]: 複素関数の部分分数分解
□投稿者/ Megumi 一般人(4回)-(2020/09/20(Sun) 22:18:15)
    回答ありがとうございます。
    1/(z^2+2)の分解でした。お騒がせしました。
引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50503 / ResNo.3)  Re[3]: 複素関数の部分分数分解
□投稿者/ らすかる 一般人(16回)-(2020/09/21(Mon) 00:10:58)
    それでしたらα-β=-1/{(√2)i}までは正しいですが、
    次の2α=1/{(√2)i}が間違っています。
    正しくは2α=-1/{(√2)i}です。
    符号が逆ですので、最後の式を計算すると-1/(z^2+1)になります。

引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50504 / ResNo.4)  Re[4]: 複素関数の部分分数分解
□投稿者/ Megumi 一般人(5回)-(2020/09/21(Mon) 05:21:31)
    重ね重ねありがとうございます。その通りでした。
引用返信/返信 [メール受信/OFF]

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■50369 / 親記事)  全ての 整数解 等
□投稿者/ nomi 一般人(2回)-(2020/06/16(Tue) 05:32:58)
    [1] K x y^2+48 x^4+372 x^3 y+124 x^3+929 x^2 y^2+648 x^2 y+108 x^2
      +804 x y^3+324 x y+36 x+216 y^4+354 y^3+203 y^2+48 y+4 
      を @@多様な発想で@@ Kを定め 二次式の積[因数分解]表現願います;

    [2] 為された 二次式の積=0 を満たす 整数解を 2つ明記願います;
    [3] 二次式の積=0 なる 各 2次曲線 の 名は?
    双曲線が出現したなら 漸近線を 導出法を 明記し 求めて下さい;

    [3] さらに 全ての 整数解を 導出過程を 明記し 是非 求めて下さい;
引用返信/返信 [メール受信/OFF]

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■50573 / ResNo.1)  Re[1]: 全ての 整数解 等
□投稿者/ ポートニック 一般人(5回)-(2020/12/14(Mon) 03:20:03)
    [1]は考えている代数構造が問題文からではハッキリしないので
    (以降の問題文からZ[x,y]上で分解する問題だと推測できるけれど)
    [1]については2変数の複素係数多項式環C[x,y]上で考えることにします
    これだとそこそこ一般的なので悪くはないとおもいます
    (ただCまで拡張しても答えは同じになります)

    問題の多項式を f(x,y)∈C[x,y]とおく.
    f(x,y)が2次の因子を持つならば,
    ある次数2のg(x,y)∈C[x,y]が存在して
    f(x,y)≡0 (mod g(x,y)) が成立する.
    つまり剰余環R=C[x,y]/(g)にて fの像は消える
    計算のために g(x,y)=x^2-axy-by^2-cx-dy-e とおく
    RはC上の無限次元ベクトル空間で
    基底として(x^i*y^j) (i∈{0,1},0≦j) が取れる
    このことから問題は連立方程式の問題に帰着される
    計算により,a,b,c,d,eの組は2通りに決まり
    いずれの場合も k=916 を得る
    (ちなみに可約まで拡張しても k=916 しかありません)

    k=916 のとき
    f(x,y) = (3x^2+12xy+4x+8y^2+6y+1)(16x^2+60xy+20x+27y^2+24y+4)


    (2)は最後の問題の一部なので 飛ばして次は[3]にうつります
    最後の問題はなぜか同じ番号がふられていますが勝手に[4]とします

引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50574 / ResNo.2)  Re[1]: 全ての 整数解 等
□投稿者/ ポートニック 一般人(6回)-(2020/12/14(Mon) 03:26:53)
    [3] は2つにページをわけます
    このページでは2次曲線の分類を行います

    結論からいうと共に双曲線である
    2次曲線の分類は与えられた係数のみで行うことができる
    一般の ax^2+2bxy+cy^2+2dx+2ey+f = 0 で与えられる2次曲線の分類は以下の通り:

    -------------
    以下のように対称行列A,Bと定数kを定める.
    A=[[a,b],[b,c]],B=[[a,b,d],[b,c,e],[d,e,f]]
    k = det[[a,b],[b,c]]+det[[a,d],[d,f]]+det[[c,e],[e,f]]

    (1) det(A)>0 のとき
    det(B)*tr(A)<0 ならば 楕円
    det(B)*tr(A)=0 ならば 1点集合
    det(B)*tr(A)>0 ならば 空集合

    (2) det(A)<0 のとき
    det(B)≠0 ならば 双曲線
    det(B)=0 ならば 交わる2直線

    (3) det(A)=0 のとき
    det(B)≠0 ならば 放物線
    det(B)=0 のときは kの値によって以下の3通りがある:
    ・k<0 ならば 平行な2直線
    ・k = 0 ならば 1つの直線
    ・k>0 ならば 空集合
    -------------

    3x^2+12xy+4x+8y^2+6y+1 について
    ax^2+2bxy+cy^2+2dx+2ey+f の形にすると
    a=3,b=6,c=8,d=2,e=3,f=1 である
    今回のケースでは det(A)= -12 <0 であるから
    3x^2+12xy+4x+8y^2+6y+1=0 が表す2次曲線は
    双曲線または交わる2直線に分類される
    その2つをさらに区別するには
    det(B)が0であるかどうかをチェックすればよい
    今回のケースでは det(B)= 1≠0 であるから
    交わる2直線にはならず,「双曲線に分類される」
    もう片方の2次曲線についても同様である

引用返信/返信 [メール受信/OFF]
■50575 / ResNo.3)  Re[1]: 全ての 整数解 等
□投稿者/ ポートニック 一般人(7回)-(2020/12/14(Mon) 03:29:08)
    [3] の後半となります.つまり漸近線を求めること.

    平面アフィン代数曲線における漸近線とは
    対応する射影曲線上の無限遠点における接線である

    そこで 3x^2+12xy+4x+8y^2+6y+1 を斉次化し
    g(x,y,z)=3x^2+12xy+4xz+8y^2+6yz+z^2 を得る
    C上の射影曲線D:g(x,y,z) = 0 を定める.
    ここで直線z=0は無限遠直線を表している
    [a:b:c]をDとz=0との交点とすれば,
    3a^2+12ab+8b^2 = 0 であるので
    D上の無限遠点はちょうど2つ存在し,
    それは [α:1:0] と [β:1:0] である
    ここでα,βは 3t^2+12t+8=0 の異なる2根である
    よって,求める漸近線はちょうど2本存在し,
    (∂g(u)/∂x)x + (∂g(u)/∂y)y + (∂g(u)/∂y)z = 0 で定まるものに対応する
    ここで uはD上の無限遠点とする

    具体的に求めてみる:
    ∂g/∂x = 6x + 12y + 4z
    ∂g/∂y = 12x + 16y + 6z
    ∂g/∂z = 4x + 6y + 2z

    γはαまたはβのいずれかとする.
    ∂g(u)/∂x = 6γ + 12
    ∂g(u)/∂x = 12γ + 16
    ∂g(u)/∂z = 4γ + 6

    よって, (6γ + 12)x + (12γ + 16)y + (4γ + 6)z = 0

    これを非斉次化すれば
    (6γ + 12)x + (12γ + 16)y + (4γ + 6) = 0

    簡約すれば
    (9γ+42)x + (-6γ+24)y + 13 = 0
    あるいは
    y = (-3γ/8 - 3/2)x - γ/16 - 1/2

    以下の2本が求める漸近線となる:
    y = (-3-√3)x/4 -√3/24 - 3/8
    y = (-3+√3)x/4 +√3/24 - 3/8


    平面曲線:16x^2+60xy+20x+27y^2+24y+4 = 0
    についても全く同様の手法で以下の2本を得る:
    y = (-10-2√ 13)x/9 - 5√13/117 - 4/9
    y = (-10+2√ 13)x/9 + 5√13/117 - 4/9

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■50576 / ResNo.4)  Re[1]: 全ての 整数解 等
□投稿者/ ポートニック 一般人(8回)-(2020/12/14(Mon) 03:36:43)
    最後の問題の[4]
    導出法については以前にわたしがここで書いたものが
    汎用性の高い手法なので参考になるとおもいます
    www.crossroad.jp/cgi-bin/bbs/mathbbs/cbbs.cgi?mode=res&namber=49020
    たぶん出題者は同一人物なので 把握されていることを信じます

    2元2次の不定方程式は以前にやったように一般的な解法が存在する
    今回も当然のごとく同様の方法で解くことができるのだから結果のみを記す
    せっかくなので漸化式を用いて解を記述することにする

    3x^2+12xy+4x+8y^2+6y+1 = 0 の整数解について:
    a[n+1] = -71*a[n] -224*b[n] - 68
    b[n+1] = 84*a[n] +265*b[n] + 80
    a[0] = -1, b[0] = 0
    により整数列(a_n),(b_n)を定める
    ただし,負の番号も許すとする.
    初期値から負の番号の項も計算できることに注意する.
    このとき,任意の整数nに対して,(x,y)=(a[n],b[n])は解となり,
    逆にx,yが不定方程式の解ならば,対応する整数nが必ず取れる.

    いくつか求めてみる
    a[1] = 3, b[1] = -4
    a[2] = 615, b[2] = -728
    a[-1] = -165, b[-1] = 52
    a[-2] = -31977, b[-2] = 10136


    16x^2+60xy+20x+27y^2+24y+4 = 0 の整数解について:
    a[n+1] = 251*a[n] + 810*b[n] + 235
    b[n+1] = -480*a[n] - 1549*b[n] - 450
    a[0] = -1, b[0] = 0
    により整数列(a_n),(b_n)を定める
    ただし,負の番号も許すとする.
    このとき,任意の整数nに対して,(x,y)=(a[n],b[n])は解となり,
    逆にx,yが不定方程式の解ならば,対応する整数nが必ず取れる.

    いくつか求めてみる
    a[1] = -16, b[1] = 30
    a[2] = 20519, b[2] = -39240
    a[-1] = 1064, b[-1] = -330
    a[-2] = -1381321, b[-2] = 428040

    以上
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■記事リスト / ▲上のスレッド
■50275 / 親記事)  正射影再び(笑)
□投稿者/ あすなろ 一般人(3回)-(2020/04/11(Sat) 11:38:47)
     50272の問題自体は正三角形から二等辺三角形の変形ですから、教えていただいた回答自体は一応納得できたのですが、正射影したとき、本当にそうなるのか直感的にはわかりづらいものがあります。
     この問題は図のような正三角形を描いた紙を真上から見ながら、直線DEを回転軸として回転させたら、上から見たときBC、ACが二等辺三角形になる瞬間があることと同じと考えていいのでしょうか?
     いま、回転式の鏡に貼り付けて真上から撮影しているのですが、なかなかうまくいきません(笑)。
913×684 => 250×187

1586572727.png
/21KB
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▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■50277 / ResNo.1)  Re[1]: 正射影再び(笑)
□投稿者/ らすかる 一般人(10回)-(2020/04/11(Sat) 13:09:08)
    図の正三角形が、正三角形の状態以外でBC=ACになることがあるか、
    という質問なら、なることはありません。
    なぜなら、回転軸に対して角度が大きい直線ほど
    回転したときの縮小率が大きくなるからです。
    よって正三角形以外の状態では常にAC<AB<BCとなります。

    計算式で考えると、次のようになります。
    Cを通りDEと平行な直線とA,BからDEにそれぞれ下した垂線の交点をP,Qとすると
    AC=√(AP^2+CP^2)、BC=√(BQ^2+CQ^2)ですね。
    このうち、CP,CQつまり水平成分は回転によって変わらず、
    AP,BQつまり垂直成分が|cosθ|を掛けた長さになります。
    すなわち
    ACを回転すると√{(APcosθ)^2+CP^2}
    BCを回転すると√{(BQcosθ)^2+CQ^2}
    となるわけですね。
    AC=BCなのでAP^2+CP^2=BQ^2+CQ^2ですが
    AP>BQ,|cosθ|<1のとき
    {(BQcosθ)^2+CQ^2}-{(APcosθ)^2+CP^2}
    =(BQ^2-AP^2)(cosθ)^2+(CQ^2-CP^2)
    =(BQ^2-AP^2)(cosθ)^2+(AP^2-BQ^2)
    =(AP^2-BQ^2){1-(cosθ)^2}>0
    よって
    (BQcosθ)^2+CQ^2>(APcosθ)^2+CP^2
    ∴BC>AC
    のようになります。

    従って、正三角形を回転して二等辺三角形になるためには
    2辺の回転軸に対する角度が同じ、つまり1辺が回転軸に垂直または平行
    でなければいけないことがわかります。
    逆に、1辺が回転軸に垂直または平行の場合に
    回転して常に二等辺三角形になることは、
    直感的に明らかですね。

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■50278 / ResNo.2)  Re[2]: 正射影再び(笑)
□投稿者/ あすなろ 一般人(4回)-(2020/04/11(Sat) 14:59:56)
     回答ありがとうございます。
     いま時間がないので、あとでじっくり読ませていただきます。ちょっと自分が勘違いしていたこともあったので、それも併せてもう一度よく考えてみます。
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■50279 / ResNo.3)  Re[3]: 正射影再び(笑)
□投稿者/ あすなろ 一般人(5回)-(2020/04/11(Sat) 19:30:55)
     遅くなりました。

     元の問題を見る限り、回転する台に描かれた正三角形の辺 AB は回転軸 DE に垂直になっていません。少なくとも、そう見えません(笑)。このため、正三角形の描き方は任意でも二等辺三角形に正射影されることもあるのかなあと思い込んでしまいました。
     しかしそうではなく、問題の
      「正射影によりB'C'=C'A'になる」
    という条件から、台に描かれる正三角形の辺 AB は回転軸 DE に垂直になることを見抜く必要があった・・・という理解でよろしいでしょうか?

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■50280 / ResNo.4)  Re[4]: 正射影再び(笑)
□投稿者/ らすかる 一般人(11回)-(2020/04/11(Sat) 20:38:46)
    はい、その通りです。
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