行列の和,差,実数倍は,成分どうしの和,差,実数倍をひとまとめにしたものであるから,数の計算と同じように,つぎの計算法則にしたがう。
ただし,
A,
B,
C は行列,
k ,
l は実数である。
(i) |
A+B=B+A
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交換法則 |
(ii) |
(A
+ B)
+ C
= A
+ (
B +
C )
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結合法則 |
(iii) |
k (l
A)
= (k
l)
A |
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(iv) |
(k
+ l)A=kA+lA
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(v) |
k (A
+ B)
=kA
+ kB
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成分がすベて0である行列を零行列といい,
O で表す。また,
( −1
)A
を
−A で表す。するとさらにつぎの計算法則にしたがう。
(vi) |
A+O=A
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(vii) |
A+(
−A )=O
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教材作成協力者:江見圭司
【関連ページ】
カテゴリー分類>>行列>>行列の加法・実数倍
数学C,行列の公式
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