センター試験 2001年度 本試験 数学II,数学B
 入試問題解説 最終更新日 2004年3月31日
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出題校:センター試験 2001年度 本試験 数学II・数学B 解答

第1問 (必須問題) (配点 30)

[1]
(1)
  0°<θ<90° とする。

tanθ+ 1 tanθ = sin θ tanθ 1 tanθ = ウエ cos sin θ

であり,これらを用いて tan15° を求めると

tan15°=

である。

(2)
  θ 15°θ60° の範囲を動くとき, tanθ+ 1 tanθ

θ=ケコ ° のとき最小値 
θ=シス ° のとき最小値 

をとる。

解答
[2]
 方程式

4 ( 2 ) x + 5 2 x =1

の解 x  を求めよう。

X= 1 ( 2 ) x           ・・・・・・

とおくと, X  の方程式

X 2 + X1=0

が得られる。

一方,より X>  である。したがって

X=

を得る。これから,求める x

x= log 2

となる。

解答

第2問 (必答問題) (配点 40)

[1]
 座標平面において放物線  y= x 2  を C とする。第1象限の点P ( a, a 2 ) における C の接線 y  軸との交点 Q の座標は

( 0, a )

である。 y  軸のまし角が30°となるのは

a=

のときである。このとき線分PQの長さは であり,Qを中心とし線分PQを半径とする円と放物線 C とで囲まれてできる二つの図形のうち小さい方の面積は

π

である。

解答
[2]
 関数  y=3sinθ2 sin 3 θ   ( 0°θ210° ) の最大値と最小値を求めたい。そのため  sinθ=x  とおくと, y  は

y=3x2 x 3

と表される。 x  の動く範囲は

ケコ x

であるから, y  は  x= 1  のとき最大値  をとり, x= ソタ  のとき最小値  ツテ  をとる。
  θ  の関数としては, y  は

のとき最大
θ=ナニ ° および θ=ヌネノ °
θ=ハヒフ ° のとき最小

である。

解答

第3問 (選択問題) (配点 20)

 四面体の四つの頂点を,O,L,M,N とする。線分OLを 2 : 1 に内分する点をPとし,線分MNの中点をQとする。 a b を1より小さい正の実数とする。線分ONを a:( 1a ) に内分する点をRとし,線分LMを b:( 1b ) に内分する点をSとする。 = OL m = OM n = ON とおく。

(1)

RS =( ) + m n RP = n RQ = m +( ) n

が成立する。

(2)
 以下  =( 1,0,0 ) m =( 0,1,0 ) n =( 0,0,1 ) の場合を考える。
点Sが3点P,Q,Rのある平面上にあるとする。このとき, RS は実数 x  と  を用いて

RS =x RP +y RQ

と表せる。これより

x= ( 1b ) y= b

となり, a b

タチ + テト =0

を満たすことがわかる。さらに, RP RQ が垂直になるのは

a= b=

のときであり,このとき PQ RS の内積は

PQ · RS = ノハヒ フヘ

となる。

解答

第4問 (選択問題) (配点 20)

(1)
 方程式

z 3 =2+2i           ・・・・・・

を解こう。
 複素数 2+2i  を極形式で表すと

2+2i= ( cosウエ °+isinウエ ° )

となる。

z=r( sinθ+isinθ )

とおき,を満たす r θ   ( r>0,0°θ<360° )  を求めると

r= θ=カキ °,クケコ °,255°

となる。
 したがって,複素平面上の第2象限にあるの解は

+i

である。

解答
(2)
 次に方程式

z 6 4 z 3 +8=0           ・・・・・・

の解について考えよう。
  ( z 3 2 )= ,すなわち

z 3 =2± i

となるから,(1)と同様に考えると,第2象限にあるの解は(1)でもとめた

+i

+ + i

の2個であり,他の解は第1象限に1個,第3象限に   個,第4象限に   個存在する。

注 この問題において複素数平面の象限とは,実軸を x  軸,虚軸を y  軸とした座標平面における象限のことをいう。

 
解答

第5問 (選択問題) (配点 20) 

 1枚の硬貨を3回投げ,表が出た回数を X とする。次にさいころを X 回振る。(たとえば X=2 ならば,さいころを2回振ることになる。)そうして,1または2の目が出た回数を Y とする。ただし, X=0 の場合は, Y=0 ときめる。

(1)
  X=2 のとき, Y の取り得る値は,   通りである。
(2)
  X=2 となる確率は,  である。
X=2 という条件のもとで, Y=1 となる条件つき確率は   である。
したがって, X=2 Y=1 となる確率は   である。
同様にして
X=1 Y=1 となる確率は 1 8 であり
X=3 Y=1 となる確率は 1 18 である。
したがって, Y=1 となる確率は  クケ コサ  である。
(3)
 (2)と同様に計算すると
Y=2 となる確率は 5 72 であり
Y=3 となる確率は 1 216 である。
したがって, Y=0 となる確率は  シスセ ソタチ  である。
(4)
  Y の平均(期待値)は   である。
(5)
  Y=0 という条件のもとで, X=2 となる条件つき確率は  トナ ニヌネ  である。
解答

第6問 (選択問題) (配点 20)

 正の整数 a 1 a 2 c があたえられたときに, s 1 = a 1 とし

s i = s i1 + a i ( i=2,3, ) ・・・・・・
a i+2 = a i+1 +( s i c の整数部分 ) ( i=1,2,3, ) ・・・・・・

によって得られる数の列 a 3 , a 4 ,, a n を表示させるために,次のようなプログラムを作ってみた。
 以下のプログラムにおいてINT(X)はXを超えない最大の整数を与える関数である。

100   INPUT "a1,a2,c=";A,B,C
110 INPUT "n=";N
120 S = A
130 FOR J=3 TO N
140     A = B+INT(S/C)
150     PRINT "a(";J;")=";A
160     B = A
170     S = S+A
180 NEXT J
190 END

このプログラムが意図どおりに動作するかどうか確かめてみる。

(1)
 このプログラムを実行し,a1,a2,c=? に対し,n=? に対して6を入力すると

a(3)= 
a(4)= 
a(5)=  ウエ
a(6)=34

が表示される。また,a(6) が表示される直前の S の値は  オカ  である。

(2)
 次に,定義の式 に従って計算してみる。
a 1 =1, a 2 =1,c=1 とすると

a 3 = a 4 = a 5 = a 6 =コサ ,・・・

となる。

(3)
 (1),(2)よりプログラムのどこかに誤りがあることがわかった。このプログラムの160行,170行を修正して,はじめに意図したように動かしたい。

130 FOR J=3 TO N
140     A = B+INT(S/C)
150     PRINT "a(";J;")=";A
160     
170     
180 NEXT J

の   に当てはまるものを,次の  のうちから一つずつ選べ。

 A = B          B = A          A = A+1      B = B+1    
 S = S+A  S = S+B  S = A  S = A+B
 S = S+1  S = B+1

(4)
 (3)のように修正したプログラムを実行し,a1,a2,c=? に対して1,1,2を,n=? に対して6を入力するとき,a(6) が表示される直前の値は   である。
解答
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