| 先に結論を書いておきます そのあとに幅ひろく通用する導出過程を記しておきます 長くなるのでここのページでは結果だけとします
α=√21, ε=(5+α)/2, s=19+9α, t=2+8α, Kを有理数体にαを添加して得られる体とし, 有理整数環ZのKにおける整閉包をAとする.
KはQ上のベクトル空間として基底{1,α}を持つので 各w∈Kに対して,w=p+qαを満たすp,q∈Qが一意的に取れるが f(w)=p, g(w)=q によりKからQへの関数f,gを定める.
x,yが問題の方程式を満たす整数であるとき, 以下の(1)-(4)のいずれかが成立し,また逆も成立する:
(1) ある整数nが存在して u=f(sε^n), v=g(sε^n) とおくと x = (23+u)/21 y = (-x-v-9)/4 このとき,n≡0(mod 6)
(2) ある整数nが存在して u=f(tε^n), v=g(tε^n) とおくと x = (23-u)/21 y = (-x-v-9)/4 このとき,n≡4(mod 6)
(3) ある整数nが存在して u=f(sε^n), v=g(sε^n) とおくと x = (23+u)/21 y = (-x+v-9)/4 このとき,n≡2(mod 6)
(4) ある整数nが存在して u=f(tε^n), v=g(tε^n) とおくと x = (23-u)/21 y = (-x+v-9)/4 このとき,n≡2(mod 6)
(3),(4)はn≡2(mod 6)の部分は同じだが u,vの取り方とx,yの対応の仕方が異なる
念の為,小さい解をいくつか求めてみる
(1)のパターンから導かれる解: n= 0 とすれば (u,v)=(19,9) より (x,y)=(2,-5) n= -6 とすれば (u,v)=(-134549,29361) より (x,y)=(-6406,-5741) n= 6 とすれば (u,v)=(364411,79521) より (x,y)=(17354,-24221)
(2)のパターンから導かれる解: n=4 とすれば (u,v)=(10187,2223) より (x,y)=(-484,-437) n= -2 とすれば (u,v)=(-397,87) より (x,y)=(20,-29)
(3)のパターンから導かれる解: n=2 とすれば (u,v)=(691,151) より (x,y)=(34,27)
(4)のパターンから導かれる解: n=2 とすれば (u,v)=(443,97) より (x,y)=(-20,27)
勿論きりがないので具体的を挙げるのはこれで終わりとします 解の表現としては整数係数の漸化式で与える方法もありますが すでに構成した表現から漸化式を得るの難しくないでしょう
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