三角算数の問題で,よく出題されるのが,
sinθ+cosθ=C
という条件が与えられ,
sinθ
,
cosθ
からなる対称式の値を求めよというような問題がある。
この場合,
sinθ+cosθ=C
の両辺を2乗して,式を変形し
sinθcosθ
の値を求める。
(
sinθ+cosθ
) 2 =
C 2
sin 2 θ+2sinθcosθ+
cos 2 θ=
C 2
1+2sinθcosθ=
C 2 (
∵ sin
2 θ+
cos 2 θ=1
)
sinθcosθ=
C 2 −1
2
となり,sinθcosθ
の値を求めることができる。対称式は,基本対称式で表わすことができるので,
{
sinθ+cosθ=C
sinθcosθ=
C 2 −1
2
から,対称式の値を求めることができる。
また,
sinθ+cosθ=C
のとき,
sinθ
,
cosθ
の値を求めよという問題もよくある。
この場合は,
sinθ
,
cosθ
を2次方程式の解
α
β と考えると
{
sinθ+cosθ=C
sinθcosθ=
C 2 −1
2
は解と係数の関係に相当するので,
x 2 −Cx+
C 2 −1
2 =0
の2次方程式の解を求めることにより,
sinθ
,
cosθ
の値を求めることができる。
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