積分の計算手順
 積分の計算手順 by 数学ナビゲーター 最終更新日 2004年7月19日
数式を正常に表示するにはMathPlayerのインストールが必要です。詳しくはホームページを見てください。 

積分の公式ここに集めています。

積分の例題ここに集めています。

 

1.積分ができる形に式を整える
基本形の和の形に持っていく
基本系: x α   ( α:−1以外の実数 )  , 1 x  , e x  , α x  , logx  , sinx  , cosx  , tanx   ⇒積分の公式で計算できる。
xax+b   ( a0 ) の場合でもよい。後で, ax+b=t  とおいて置換積分で解ける。実際に計算した例
手法
分数関数
(例) x ( x+1 )( x2 )
(1)部分分数に分解(部分分数に分解するための手順を参照)
(例) 1 3 · 1 x+1 + 2 3 · 1 x2
(2) f ( x ) f  ( x ) dx=log| f  ( x ) |+C の関係を利用する。ここを参照。
1次無理関数
ax+b m
指数形にする
( ax+b ) 1 m
高次の三角関数

(1)三角関数の1次化を図る(用いる公式
(2) f( sinx )cosx  に式を変形し, sinx=t  とおく置換積分を行う。
(3) f( cosx )sinx  に式を変形し, cos x=t  とおく置換積分を行う。

関数の積 部分積分の利用
(関数のどちらか一方が微分することにより簡単になる場合に有効)
(例)  x e nx dx    x を微分すると1になる。
関数が複雑 置換積分の利用
(例) e x =t logx=t sinx=t cosx=t

a 2 x 2 x=asinθ     ( π 2 θ π 2 ) ,または x=acosθ     ( 0θπ )

a 2 + x 2 { x+ a 2 + x 2 =t x=atanθ        ( π 2 θ π 2 )

x 2 a 2 { x+ x 2 a 2 =t x= a cosθ          ( 0θ< π 2 , π 2 <θπ )

2.定積分の場合,式の特徴による簡素化を図る。
偶関数 a a f  ( x )dx=2 0 a f  ( x ) dx   ( f  ( x ) :偶関数 )
奇関数 a a f  ( x )dx=0   ( f  ( x ) :奇関数 )
三角関数の場合は
周期性に着目
(例) 0 π sin( πx )dx= 0 π sinxdx

【積分計算の具体的事例】
ここを見てください。 対数,三角関数,分数関数などの積分の例題を掲載している。

【関連ページ】
カテゴリー分類>>積分

数学II数学IIIC積分法

推薦ページ:積分 

 
© 2002 Crossroad. All rights reserved.