試行
T 1
では事象
A 1
起こり続いて行う試行
T 2
では事象
A 2
が起こる確率は
P( A
1 × A
2 ) は,
試行
T 1
では事象
A 1
起こる確率を
P( A
1 ) ,
試行
T 1
で事象
A 1
起こったという条件つきで,続いて行う試行
T 2
で事象
A 2
が起こる確率を
P A 1
(
A 2 )
とすると,
P( A
1 × A
2 )=P(
A 1
)× P
A 1
( A
2 )
となる。これを確率の積の法則または乗法定理という。
【用語の説明】
条件付確率:試行
T 1
で事象
A 1
起こったという条件つきで,続いて行う試行
T 2
で事象
A 2
が起こる確率
P A 1
(
A 2 )
のことを条件付確率という。
【確率の積の法則の導出】
試行
T 1
で起こるすべての場合の数を
n( U
1 ) ,試行Tで事象
A 1
が起こる場合の数を
n( A
1 ) ,
試行
T 2
で起こるすべての場合の数を
n( U
2 ) ,試行Tで事象
A 2
が起こる場合の数を
n( A
2 ) ,
とすると,
試行1,試行2を連続して行った場合のすべての場合の数は積の法則より
n( U
1 )×n(
U 2
) ,
事象
A 1
に続いて事象
A 2
が起こる場合の数は積の法則より
n( A
1 )×n(
A 2
) ,
となります。確率の定義より
P( A
1 × A
2 )
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= n(
A 1
)×n(
A 2
) n(
U 1
)×n(
U 2
)
|
|
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= n(
A 1
) n(
U 1
) ×
n(
A 2 )
n(
U 2
)
|
|
|
=P(
A 1 )×
P A 1
(
A 2 )
|
|
となり確率の積の法則が導かれます。
【事例による説明】
数字1のカードが2枚,数字2のカードが3枚の計5枚のカードがある。5枚のカードから1枚のカードを取り,カードを戻さず2枚目のカードを引きます。1枚目に数字1のカードを取り,2枚目に数字2のカードを取る確率を求めよ。
1枚目に数字1のカードを取る確率は
2 5 となります。
2枚目に数字2のカードを取る確率は,残りのカードが4枚で数字2のカードは3枚のままであるので
3 4 となります。
よって,求める確率は
2 5 ·
3 4 = 3
10
となります。
【問題演習】
数学Iの問題演習
【関連ページ】
数学I,確率の定義,独立試行の確率,期待値の求め方,余事象の確率
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