円の方程式
 円の方程式 by 数学ナビゲーター 最終更新日 2012年4月9日
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■中心:原点,半径:r  の円の方程式

x 2 + y 2 = r 2

r θ を使って円周上の点Pを表すと, 

{ x=rcosθ y=rsinθ

となる。

x 2 + y 2 = ( rcosθ ) 2 + ( rsinθ ) 2 = r 2 ( cos 2 θ+ sin 2 θ ) = r 2

■中心:C(a,b),半径:r  の円の方程式

( xa ) 2 + ( yb ) 2 = r 2

r θ を使って円周上の点Pを表すと, 

{ x=a+rcosθ y=b+rsinθ

となる。

( xa ) 2 + ( yb ) 2 = ( a+rcosθa ) 2 + ( b+rsinθb ) 2 = r 2 ( cos 2 θ+ sin 2 θ ) = r 2

 

■原点Oと点Q(a,b)を結ぶ直線OPを直径とする円の方程式

円周角の定理より OPQ=90°
よって, OP , QP 内積は, OP · QP =0  となる。
この関係を,ベクトルの成分で表すと OP =( x,y ), QP =( xa,yb ) より
x  ( xa )+y  ( yb )=0
となる。上記のような円の方程式の形に変形すると,
( x a 2 ) 2 + ( y b 2 ) 2 = a 2 + b 2 4
となる。
これが求める円の方程式である。
中心の座標は, ( a 2 , b 2 ) ,半径は, a 2 + b 2 2 となる。

内積を用いて円の方程式を導く方法は重要である。

三平方の定理を用いて方程式を導くこともできます。

OQ 2 = OP 2 + QP 2
a 2 + b 2 = x 2 + y 2 + (xa) 2 + ( yb ) 2 a 2 + b 2 = x 2 + y 2 + x 2 2ax+ a 2 + y 2 2by+ b 2 0=2( x 2 ax+ y 2 by ) x 2 ax+ y 2 by=0 ( x a 2 ) 2 + ( y b 2 ) 2 = a 2 + b 2 4

■複素数を用いた円の方程式  [topへ]

 複素平面上において,原点Oを中心とする半径  r の 円の方程式は,複素数を z=x+yi   とすると,

| z |=r   ( r= x 2 + y 2

極形式で表すと,

z=r( cosθ+isinθ )

となる。

 

 複素平面上において,点C( α=a+bi  )を中心とする半径  r の 円の方程式は,複素数を z=x+yi   とすると,

| zα |=r | ( xyi )( a+bi ) |=r | ( xa )+( yb )i |=r ( r= ( xa ) 2 + ( yb ) 2 )

となる。

 複素平面において,点A( α=a+bi )と点B( β=c+di )があり,線分ABを直径とする円の方程式は,複素数を z=x+yi   とすると,

arg zα zβ =±90°

円周角の定理と複素数平面での2直線のなす角を参照)

あるいは,

円の中心が α+β 2 ,円の半径が | αβ | 2 となるので,

| z α+β 2 |= | αβ | 2

と表すこともできる。

 

【問題演習】
    センター試験 2002年度 本試験 数学II・数学B 第2問[1]
    金沢工業大学 2002年度 数学(A-2) III

【関連ページ】
    数学IIの図形と方程式

 

 
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